私は０７年８月にトワイライトのロイヤルに乗車するはずでした。しかし、新潟県の地震で土砂崩れが起きてしまい、トワイライトは運休、チケットは払い戻しになりました。
私はトワイライトに乗りたくて乗りたくて仕方がありません。復旧した０７年９月は都合が悪く、１１月になってようやく行けるようになりました。よく利用するＪ○Ｂ名古屋チケットセンターに問い合わせてみました。トワイライトだったら何でも良いというわけではなく、ロイヤルにこだわりたい私は、上り下りどちらでもよいのでロイヤルがあいていないか尋ねました。そうしたら、１１月分はずっと満席で、１２月には１つだけ空きがありました。それが今回乗車した１２月８日だったのです。上下の中で１２／８の上りしか無かったのです。急いで発券してもらいました。そして魂に火が付いた私はフランス料理１２０００円も同時に予約しました。北斗星は７８００円で体験済みですが、今回は１２０００円です。１万円を超えると躊躇します。１回分のディナーに１２０００円も出すのは初めてですし、当然二の足を踏みます。しかし、踏み切ったのは８月に乗れずに今まで悶々としていた思いがそうさせたのでした。
セントレア（中部国際空港）から新千歳まではＪＡＬで行きました。１人で飛行機に乗るのは初めてで、最近６，７年乗っていないので乗り方がよく分かりませんでした。札幌には前日の夜に入り、翌日のトワイライトに備えます。１２月８日の朝９時に札幌駅に写真撮影に行きました。トワイライト下りが到着するシーンを撮影します。終点札幌に入線するシーンを撮影して帰りました。そして午後２時前に札幌駅に入ります。入線時刻を駅の窓口で聞き、ペットボトルやナッツなどを買います。ホームの先端に陣取って入線してくるトワイライトを撮影します。そして我が２号車に入ります。各車両の出入り口にはトワイライトのエンブレムのマットが敷かれています。ロイヤルそのものは北斗星で体験しているのであまり驚きはありません。しかし、内装や装備には多少の差があります。気づいたのですが、車外からは室内が見えにくくなっているようです。しかし、あからさまに私の部屋をのぞいている人がいました。が、私は堂々とそっかり座っていました。
いい日旅立ちの自動音声テープの後に案内放送があります。そこに車掌の検札＆カードキーの使い方講習があり、すぐにダイナープレヤデスのウェイターによる朝食の予約、ディナーの確認、ウェルカムドリンクの希望調査が行われます。ちなみにウェルカムドリンクの選択肢は、赤ワイン、白ワイン、ウィスキー、コーヒー、ジュースです。これにポテトチップ、ナッツ、さきいかのセットが付きます。
ウェルカムドリンクで赤ワインを注文した私は、さっそく持ち帰るためにバッグにつめているとダイナープレヤデスからティータイム営業のアナウンスが入ります。今回は行きません。トイレや洗面台などのパブリックスペースやサロンを見学したいので出かけます。デジカメでいくつか撮影して実際に洋式トイレを使ってみました。トイレはリニューアルされています。サロンカーの大きな窓からは進行方向両側の景色が見れます。雑誌も置いてあり自由に読めます。トワイライトの記念スタンプも置いてあります。
ダイナープレヤデスからディナーの準備ができたというアナウンスがあったのでデジカメ持参で行きます。するとテーブルにメニューが置かれています。ドリンクはアルコールを避け、ソフトドリンクをオーダーした。スープの中には、まだ食ったことが無いイベリコ豚が入っていました。パンは３種類違うものがありました。１つずつ皿に乗せられます。メインは牛肉のステーキ、付け合せにはトリュフのコロッケでした。しかし、トリュフは青のりみたいに点々と入っているだけでトリュフがどんな味なのか分かりませんでした。私はトリュフも食べたことが無いのです。デザートは真空調理したリンゴというものです。一体何なのか分かりませんが、シャリシャリしたリンゴの上に薄切りのスライスリンゴが乗っています。見たことが無い変わった料理ばかりが出され、楽しいものでした。専門家でないので良く分かりませんが、これを創作料理というのでしょうかねぇ。
部屋に戻ってシャワーを使います。バスタオルが部屋にあるのは助かります。２０分使えるので、１人では時間が余ります。持参した歯ブラシで歯を磨きます。（備え付けのアメニティキットを持ち帰るため）部屋で映画を見たり、置いてあるパンフレットを読みました。翌朝は時間がたっぷりあるのでゆっくり寝られます。壁のスイッチでベッドをダブルベットにして、寝ました。
翌朝はセットしたアラームよりも早く起きてしまい、新聞を読もうと思ってベッドをダブルベッドからソファにします。ロイヤルは部屋の前に新聞が置かれているので、部屋で隅々まで読みました。（時間がたくさんあるから）
予約した朝食タイムになったので、ダイナープレヤデスに行きます。和食を予約したので、はしとメインの皿が置かれていました。メインは、かぼちゃ、ふき、昆布巻き、鮭、きんぴらごぼうでした。着席後、櫃に入っためし、みそ汁、熱い茶が出されます。しっかり１人前あるので不満はありません。味も劣りません。昔は食堂車はまずいというイメージがあったようですが、私が体験したトワイライト、北斗星ともに味は良いものでした。食後にコーヒーか紅茶が出され、朝食は３０分で終わります。だいたい朝食は３０分と設定されています。
食後はサロンに行ってくつろぎます。通勤時間帯になり、金沢などに停車します。駅に人は少ないのですが、ホームの人がちらちらとこちらを見ています。サロンにＪＲ西日本の車掌がオレンジカードを売って歩いていたので２種類のうち１つを買いました。ちなみに車内販売で買ったものは、キーホルダー、トワイライトの缶に入ったキャンディです。ネクタイピンも買おうと思っていたのですが、実物を見てやめました。トワイライト車内で売っているグッズはトワイライトのホームページに乗っていますので参照してください。ＹＡＨＯＯなどの検索サイトでトワイライトと入れると上位に出てきます。
さて、トワイライトが終点大阪に到着するのは午後１時なので、再度寝ることができました。京都、新大阪の順に停車しますが、京都到着の際は、まるで終点に着くかのようなアナウンスでした。ツアーなどでは、京都で降りる人が多いのです。いい日旅立ちの自動案内テープの後、車掌による乗り換え案内がありました。その時、ちょうどダイナープレヤデスのウェイターが部屋に残っていたグラスなどを回収しに来ました。大阪駅に太陽ギラギラ照りつける中、停車しました。どかどかと降りてきます。私は車外から撮影し、電気機関車も撮影します。大阪駅を回送として発車するまでには時間があるので、落ち着いて写真を撮れます。
それにしても２３時間近くかかった長い旅ですが、トワイライトを全区間乗り通したという満足感があります。これでまた思い残すことが１つ減りました。リピーターになるかもしれません。その際には懐石料理（６０００円）、パブタイムを体験せねばなりますまい。