寝台急行「銀河」、2008年3月の時刻改正で廃止が決定というニュースがあった。他にも「なは・あかつき」の廃止、「北斗星」の減少と寂しい限りだ。寂しがっても仕方がないので、乗る算段を考えて1月2日、大船駅へ行ってみた。すると1月4日のＡ寝台下段に最期の1台（？）があると言う。即刻購入したが、興奮のあまりか乗車券とも大船発で購入してしまった。
当日になると時間はあるし、記念乗車？は始発からと思い直して、東京駅へ向った。2230ころ10番線に上がると、銀河はすでに入線していた。Ａ寝台は1号車なので先頭方向へ歩いてくと、30人近い人がカメラ構えて賑わっている。廃止が近づくと大変な騒ぎになるのか？
車両中央の通路に沿って両側に寝台が配置されているＡ寝台は初めてである。昭和というか、何か懐かしさを思わせる雰囲気が車内に漂っている。正月休みだからかほぼ満席の様子、いつもこれなら廃止はありえないだろう。
定刻発車。カーテンを開いて、過ぎていく車窓を改めて眺める。下段に固執したのはただ外を眺めたいだけで、毎日通勤しているルートではあるが印象が違う。客車列車独特の乗り心地、機関車のすぐ後ろだが静かである。1342大船に停車、小田原を発車してから眠ったのだが、停車すると目が覚める。一度、あまりに長く停車しているので起き上がって外を覗くと浜松だった。
6：00照明が点燈、6：20アナウンスが日時と定時運転の旨を告げた。6：34大津、外はまだ真っ暗で、当然だが関東より日の出は遅い。6：45京都、隣に姫路行きが停車しており、座席がほぼ埋まっている。銀河が先に発車したが、加速では電車に敵わず姫路行きに抜かれる。7：12新大阪、発車すると淀川の川面が朝日に染まっている。7：16定刻、大阪駅4番線に到着、3番線には先着した青森からの日本海が停車していた。乗り足りない気分で下車、余命残り少ないブルトレを眺める。
これで目的は達成、あとは帰るだけである。悩んだ末に名古屋までは新幹線、それ以降は在来線と決める。大阪名古屋間の東海道本線は乗車済みで、名古屋藤枝間が未乗というだけの理由である。環状線で一回りしてから再び大阪駅で乗り換え、新大阪駅で名古屋までの自由席特急券を購入して新幹線改札口を通過。819新大阪始発ひかり404、自由席はがら空きである。908名古屋着、920特別快速浜松行きに乗る。急ぐ理由はないがつい乗ってしまう。1042浜松着、その後浜松1054、興津1233、三島1327、熱海1400と乗り継いで帰ってきた。