出雲2号B寝台下段京都→東京1998年3月
関西への帰省の帰り。初めて乗った寝台車がこれだった。
学生の頃は座席夜行ばかり乗っていて、寝台券は高くて手が出ない存在だったが、就職して1年いなるを期に一度は体験してみようと思い立った。
銀河じゃなくてこれにしたのは、京都でギリギリまで友人と飲んで居られて、かつ翌日の仕事にも間に合うという理由だったと思う。
夜の京都駅でワクワクしながらB寝台に乗り込む。
車内はほとんど寝静まっており、さっさと着替えて布団にもぐりこむ。が、体の横方向にかかる揺れが微妙に落ち着かない。
向かいの上段からは大きないびきが聞こえ始めた。寝れそうで寝れずに悶々としていると、どこかの駅を出る。
ときに衝撃が。正直、寝台車なんて高いだけでいま一つかなぁ、と思いつつもいつの間にか眠りに落ちていた。
いつ眠りに落ちたか覚えていないが、目覚めると相模湾に朝日が射し込んでいた。
寝ぼけ眼で眺める海のキラキラ、なかなか良い物だ。寝付きが悪かった割に意外と体がだるくないのが寝台の効用か。
おはよう放送で２０分ほど遅れてるとあったが、出社には間に合いそう。東京下車後、そそくさと通勤客をたっぷり乗せた電車に乗り換えた。
当日仕事をしていても思ったほど疲れが残っていないのに気付いた。夜行バスや夜行快速ではこうは行かない。
横になったまま移動できるメリットを実感し、気が向いたときに東京→大阪で銀河のA寝台を使い、大阪→東京ではサンライズのB個室乗り比べをする様になっていた。