はくつる８１号 Ｂ寝台中段 宇都宮→青森 1998年 8月
初めての北海道旅行。せっかくなので青函トンネルを通っていきたいと思い、青森まで寝台。
はくつると迷ったけど線路に並行に寝られる８１号に。３段寝台に乗るのは初めてだったので、中段の方がそれっぽくていいかなと思い１ヶ月前に購入。駅で「下段も空いてるけどいいんですか？」と聞かれたが初志貫徹。
仕事を終えてから普通を乗り継ぎ宇都宮へ。到着した５８３系のＢ寝台に乗り込むと、通路の両側はズラーッと閉まったカーテンの列。ちょっと壮観。ハシゴを登り寝台に滑り込むと、予想していた以上に狭く、頭がつっかえて座るのもままならない。
とは言え横になってしまえば不自由はなく、持ってきた本のページをめくるうちにウトウトと・・・。と、そこでバサッ！という物音。本を通路に落としてしまった。寝台から出るの大変と思ってたら向かいの下段の人が拾ってくれて助かった。
その後はすんなり眠りにつき、目覚めると早朝。小窓から外を覗くが通過駅の駅名標が読み取れずもどかしい。仕方ないので二度寝しておはよう放送で起こされた。窮屈な思いをしながら着替えを済ませ、青森駅に降り立ち背伸びをした時の気分は「やれやれ」だった。
青森からは快速海峡で函館へ。連絡船を思わせるカーペット車が意外に居心地が良く、青函隧道に入るのをしっかり見届けた。函館からは特急で札幌。いつまでも続く内浦湾の眺めに北海道の大きさを実感した。
その後の北海道旅行は専ら飛行機だったが、この時を思い返すと便利なんだが味気ないとも。寝台車で向かう北海道って他にはない良さがあると改めて思う。
また、寝台は駅員さんの勧め通り下段にしておけば良かったと確かに思うが、このときの体験があったからこそ後日乗ったきたぐにの「パン下」のありがたみが強く感じられたわけで、それはそれで良かったのかな、と。でも、好き好んで中段に乗ることはもう無いだろうな。