私は、去年の夏、九州一人旅の締めくくりとして初めて寝台特急富士に乗りました。九州の旅なのに何故広島からか？それは、広島東洋カープの試合を市民球場で初めて観戦してからの帰りに利用したからです。
元々、夏休み前にはテストがあったため、予定を組み始めたのが出発の２週間前。行きはサンライズで岡山入りし、ひかりレールスターで九州入り。帰りは試合観戦後・・・と思っていました。旅行日程と試合スケジュールを照らし合わせると、その日の試合はナイター。新幹線の最終には到底間に合わないので、どうしたものかと考えていると、寝台特急の存在に気づきました。すぐに時刻表を開くと、広島発はなんと２２：３７分。試合が延長戦や乱打戦にならない限り間に合うと思い、すぐにみどりの窓口へ。長旅なので荷物も多いだろうと思い、個室のソロをお願いしたのですが、もちろん売り切れ。当時、知識の無かった自分は、ソロがダメならシングルデラックスも無いだろう、と諦めました。しかし帰宅後『聞いてみなかったの？ダメ元で聞けば？』と母に言われ、再びみどりの窓口へ。シングルデラックスなら空いているとのことで、決定しました。
それまで、カシオペア、北斗星、サンライズと乗ったことがありました。しかし、今回の富士に関しては知識が何もなく、楽しみでした。そして、当日。試合は８ - ７で劇的なサヨナラ勝ち。ヒーローインタビューを聞き終えた段階で２２時２０分。観戦した仲間と記念撮影をし、球場外に出たのが２２時２７分。『ダメなら新幹線で追いかけるか・・・痛いなぁ』と思いつつ、タクシーにかけあい急ぎで広島駅へ。間に合いはしましたが、残念ながら入線時の撮影は出来ませんでした。
自分の個室に入り、まずは設備のチェック。荷物置き場が大きく、長旅の大きいバックパックも簡単に入りました。そして、列車のマークが入ったタオル。こんなサービスがあるとは知らずに一人ではしゃいでしまいました。また、洗面台のセッケン、鏡、コンセント（ケータイ充電可でした）など、素晴らしい空間に思えました。
長旅の疲労から、０時過ぎに福山駅を出たころ眠りにつき、気づけば６時過ぎ。しばらくすると浜松に停車し、再び眠りへ。その後は静岡、富士と駅につく直前ごとに目覚めました。その後、車内販売でサンドイッチを購入してから再び眠り、横浜付近で起床。あわてて食事を取り、着替えて降りる準備をすると既に品川付近。最後の時間はドアを開けて、併走する山手線を眺めていました。
乗ってみた感想なのですが・・・サンライズのシングルデラックスに比べると見劣りする部分はあります。しかし、寝心地はコチラの方がよかったように思います。また、東京到着が１０時(９時５８分)ということもあり、ゆっくり眠れるのがよいと思います。
長々と失礼いたしました