いつも参考にさせていただいています。先日出張の移動に使った体験を投稿させていただきます。
函館に出張があり、翌日の午前中までに秋田に着かなければならなかったため、函館から仙台まで行き、仙台から逆方向の新幹線で秋田に向かうと言う無茶なスケジュールを組みました。
JR北海道函館駅のみどりの窓口に行き、ソロが空いているかどうかを聞いたところ予想通り満席でした。駅員さんにまさかロイヤルなんて空いてませんよね？と聞いたところ、調べてみますと言われあ、空いてますよ！の言葉に即決でロイヤルに決めました。
北斗星には何度か乗ったことがあるのですが、ロイヤルを希望しても取れたことが無く、何故か最短距離（寝台としてと言う意味で）の利用でロイヤルが取れてしまったことはうれしい反面勿体無いという気持ちでした。
函館から乗車するということは当然ディナータイムには間に合わないわけで、翌日の朝も早いので駅前のコンビニで弁当を買いました。
函館駅はロイヤルに乗る場合、改札から遠い側のホームでしかもホームに入るのは1号車側ですので9号車のロイヤルの位置まではかなり歩きました。そこに、北斗星が滑り込んできました。ほとんどの個室はカーテンが閉まっていたり部屋に人がいたりしましたが、デュエットとツインは空きがあるようでした。そして、いよいよロイヤルのある9号車が目の前に。私が乗る予定の1番個室は乗車するドアのすぐ脇で、カーテンが空いたままなので中が良く見えました。
このHPで良く見ていたロイヤルの中身がそこにありました。それと同時にこの部屋に乗れるんだと言う興奮も少し覚えました。
中に入ってみると、予想より広い。床面積で言うとデュエットの二倍くらいあります。さらにシャワー室が付いているわけですから広いわけです。普通のB寝台を考えると恐ろしく広いスペースを一人で占有するわけですから贅沢ですよね。すでに、ベッド仕様になっているベッドに座ってみたら外から記念写真を撮っている人がいました。やはりみなさん憧れの部屋なんですね。ちょっと恥ずかしかったのでレースのカーテンだけ閉めてベッドをダブル仕様にして、背もたれを座席使用にして足を伸ばして座りました。
駅を出発してしばらくすると、ルームサービスがウエルカムドリンクを持ってきました。その時に、食堂車のパブタイムの案内と翌朝の新聞、コーヒーサービスの説明をし始めたのですが、はっと気がついたのかお客様は仙台下車でしたね。と言われ、新聞は仙台で積み込むためお渡しすることが出来ません。コーヒーも仙台以降でお出しするのでもしよければすぐにお持ちしましょうか？と聞かれましたが、飲み物を買ってきてしまっていたので残念でしたが断りました。仙台までの乗客には先に出すということになっているのでしょうか？気の利いたサービスだと思いました。
ほどなくして車掌が検札に来て鍵のカードを受け取りました。そこで、車掌から思いも寄らぬ言葉を聞きました。仙台到着の30分前に起こしてくれると言うのです。喜んでお受けしました。何から何まで気の利いたサービスなんですね。
翌日朝が早いのでウエルカムドリンクのワインもウイスキーも飲めずに持ち帰りましたが氷とミネラルウオーターは助かりました。
早いうちにシャワーを浴びようと思い、このHPで学んだようにトイレットペーパーを外してからシャワーを浴びました。以前にシャワー室を利用したことはあるのですが、ロイヤルの場合には時間を気にしなくても良いところが助かります。でも、シャワーのドアが閉まらないと使えないのに、車両の揺れでドアが動いてしまい、シャワーが止まってしまうのがちょっと気になりました。シャワーは水の勢いも問題なく、温度調節もうまくいきました。やはり、トイレットペーパーの蓋は、ちゃんと止まらないので揺れで少し開いていることがありました。トイレットペーパーをそのままにしていたら使えなくなっていたでしょう。タオルは最初から2人分入っていましたが、もちろん一人分しか使いませんでした。
シャワーから出て、仕事で使う携帯の充電をするために、シャワー室内の洗面台の電源を使いました。部屋の中に掃除用のコンセントでもないかと探しましたが見つかりませんでした。
青函トンネルを出る前に、床に着きました。いつの間にか眠っていたようで気がついたら外が少し明るくなっていました。到着予定の30分前に目覚ましをかけていましたが、30分前になっても車掌が起こしに来ません。10分ぐらいして車掌がドアを叩きました。すると、列車が15分くらい遅れているとの事。気を利かせてその分遅く起こしに来たんですね。車内放送が無いのでスピードが落ちてきたら準備してくださいと言われました。
仙台駅に到着して北斗星を降りると、目の前で新聞が積まれていきました。
私の乗った9号車1番は車端部でしたが、車輪の音も気にならず、デッキに出る自動ドアの音も函館停車中は気になりましたが、走ってしまうとほとんど聞こえませんでした。ベッドは一人で利用したのにダブル仕様にしたためにとても広く、短い時間しか寝られなかったのに体は十分休まりました。
せっかくのロイヤルを最短距離で乗ったのは残念でしたが、ホテルのような気の利いたサービスがあったことはとてもうれしく、また機会があったら是非上野札幌間の全線でロイヤルに乗りたいと思いました。