パソコンの掲示板で鉄道の良さを知り、のめり込んだ。その後、寝台特急に乗りたいな〜！！という思いをずっと抱えてきた。そして、いよいよサンライズ出雲に乗れる事になったのだ。
まずは、切符である。切符は父に採ってもらった。(電話予約も試みたが、ずっと電話中で繋がらなかった）だから、詳しい事は言えないのだが27日前に採ったのは確かである。最初はサンライズツインを採ろうとしたが、挫折。ノビノビ座席は嫌だったので、シングルツインの最後の一部屋をゲットした。
いよいよ当日がやって来る。いつも普通に使っている駅なのだが、「サンライズ出雲」―この表示だけが輝いて見える。岡山の売店で夜食・次の日の朝食を買う予定だったし、連結作業を拝みたかったので一本早い鈍行で岡山に向かった。
売店で食事を購入。連結作業が見たくて、サンライズのホームまで急ぐ。
暫くすると、オレンジの輝きが遠くからやってきた。来た―、サンライズ瀬戸の到着である。少々、遅れ馳せ長柄もサンライズ出雲もやってきた。
沢山の乗客カメラマンがカメラを構える。それに続いて、自分も構える。
写真を撮った後、遂に列車の中に突入。「美しい！！」そうとしか思えなかった。ブルートレインは、古い。そういうイメージの人も多くいるだろうが、サンライズ出雲は絶対に違う。そう言い切れる。
住宅会社が内装を担当したというインテリアは、木の安らぎを感じた。部屋の中は少し狭かったが、寝るためには丁度良かった。
まず中に入ると、ベッドがあって、その上に補助ベッド。右には階段があり、奥行きもあったため、荷物も置けた。ベッドの下にはスリッパもある。時計等が付いたコントロールパネルがあり、そこで空調が調整できた。
しかし、大人二人で使用しようと思ったら少し狭いだろう。岡山に着くのが10時半。部屋を見て、記念写真をとり、シャワー室でシャワーを浴びたら11時が過ぎてしまった。
因みにシャワーカードの心配は要らないと思う。岡山から乗り込んでもちゃんと変えたから。脱衣所で服を着ているときに、上郡に到着した。列車のドアが開いたのだろう。そのとき、物凄い風が襲った。服が飛ばされていく。その時は本当にびっくりした。気をつけた方がいい。
結局寝たのは深夜1時ぐらい。しかし、こういう問題もある。」
姫路辺りを過ぎると、関西の都市圏に入っていった。ブラインドを閉めても光が洩れる。まぶしい。音が五月蝿くて寝れない。
だから、姫路までには寝た方が良いと思う。
朝は興奮したのか5時前には起きてしまった。丁度静岡の辺りだ。富士山も熱海も拝むことができた。
そして、7時08分、3分遅れていたサンライズ出雲は遅れを取り戻し、見事に東京に到着した。感動だった。
列車を降りて、もう一度、パシャッ！写真を撮った。
その後、上野駅の臨時列車達を撮ったり、鉄道博物館に行ったりしてその日の最終の飛行機で岡山空港に帰った。そこから、倉敷駅行きのバスで倉敷駅まで戻る。
帰ってきた。表示板を見ると、また、「サンライズ出雲」と赤い文字。懐かしく見えた。