北斗星が１往復になる少し前、札幌から２号に乗って上野に向かいました。その途中、普段とは違う状況に遭遇しましたので、その時の乗車記を投稿させて頂きます。
列車は定刻で札幌駅を発車し、順調に運転していました。函館を出て青函トンネルを抜けた頃に眠りにつきましたが、途中列車が停車している事に気がつき目を覚ましました。ブラインドを開けてみると場所は浅虫温泉駅。外は激しく雨が降っていました。
列車はそのまま停車し続け、夜明け頃にようやく動き出しました。車内放送によると、大雨の影響で運転見合わせとなり、この先も八戸までは徐行運転が続くとの事。その間、車掌さんが八戸から新幹線振替乗車の希望有無を確認しに来ましたが、私は急ぎ旅でもなかったので「このままで結構です」と答えました。
八戸に到着すると乗客の半分位が新幹線に乗り換え、残留組にはパンとお茶が配られました。八戸停車中に下りのカシオペアが乗客を乗せたまま到着。八戸〜青森間は引き続き運転見合わせの状態が続いていましたので、カシオペアがこの後どうなったのか分かりません。
八戸発車後は通常のスピードで運転。普段は夜中に走行する区間なので、明るい車窓を楽しんでいると途中の駅で北斗星１号を発見。これまた乗客を乗せた状態で停車していました。盛岡に到着すると今度は北斗星３号が停車中。既に乗客は乗っておらず、秋田新幹線で迂回した模様です。
午後１時頃にようやく仙台に到着、ここでまたパンとお茶の差し入れがありました。盛岡でもそうでしたが仙台でも新幹線への振替乗車の案内がありません。どうやら八戸のワンチャンスだけだった模様です。
この辺りで携帯から運転状況を確認してみると「本日の北斗星は全て運休」と出ていました。通常であればこの列車が今日の折り返し北斗星１号となる訳で、今日の運休が決まれば、この列車は明日の発車時刻までいくら遅れてもよい事になります。このまま上野まで乗せてくれる可能性が高くなりましたがちょっと複雑な気分。幸いな事にその後も順調な運転を続け、午後６時半頃ようやく帰宅客で混雑する上野に到着したのでした。