東京から福岡に行く用事があったので、廃止間近？の「はやぶさ」に乗車してみました。九州ブルートレインに乗るのは学生時代「あさかぜ」に乗って以来２０年ぶりです。
大丸で食料とお茶を買い込み東京駅１０番ホームへ上ると、「はやぶさ」はすでに入線しており牽引機待ちでした。ホームでは記念写真をとる人がちらほら。1号車の連結部は人だかり。そのうちEF66が入線し、連結完了。ホームからはみ出ているのでヘッドマークは見えません。18時近くになったので指定された4号車の上段に荷物を置く。下段は熊本まで乗りとおす70歳代のご婦人とその娘で、耳が悪く気圧の変化に耐えられないので飛行機が利用できず上京するときはいつも「はやぶさ」との事でした。廃止のうわさもご存知で、今後は新幹線かといっていました。たまたまあった人と色々話をするのも、開放寝台のいいところといえましょう。
「はやぶさ」は定刻に東京駅を発車、横浜を過ぎたところで車内放送と検札がありました。車掌に聞くと今日は下段は満席で、上段も7割がた埋まっているとの事でした。また大阪で降りる人がいるとの事、これからどんどん乗車率は増していくことでしょう。下段の方はお疲れのようだったので、補助イスに移動し米原で眠りにつきました。
翌朝眼が覚めると、ちょうど広島駅に着いたところで、まあまあの睡眠時間でした。この日は曇天で日の出も遅いため瀬戸内海はあまりきれいには見えませんでした。柳井から立席特急券で乗車してきた人が一人、博多までということでした。下関、門司と牽引機の付け替えはもうこの1往復だけで廃止になるともう見られない風景です。ホームで待っている人、車内から降りた人で先頭車両付近は黒山の人だかりでした。
「富士」を切り離し身軽になって牽引機もED76でラストスパート。赤間駅で「ソニック」に抜かれ、定刻どおり博多駅に到着しました。
たまには寝台もいいものですが、時間に余裕がある人以外は利用しないでしょう。「カシオペア」のように思いっきりデラックス化すれば生き残れるでしょうが、新幹線開業に追われるJR九州にその余裕はなさそうですし。