１２月１９日、ＪＲグループの３月ダイヤ改正・・つまり、富士・はやぶさの廃止が正式に発表された日に乗車しました。
発車まで、新橋の銭湯にのんびり入り、５時過ぎに東京駅１０番線に上がると、なにやら少し異様な雰囲気が漂っていました。そうです、鉄道ファンより報道陣の方が多かったんです。何も知らず車内に入り、さっさと寝床を作っていると、対面の方から「何かあったんでしょうか？」と聞かれたんですが、この時点では廃止決定がわからなかったもので、春に無くなるからだと思うんですが・・としか答えられませんでした。
今回の乗車目的は、愛媛・松山で行われる、会社の集合研修の同期会に参加するためでした。当初、広島まで乗車し、そこからフェリーで松山に行くつもりでしたが、日を追うごとに関門機の付け替えや、富士・はやぶさの切り離しを見たくなってしまいました。でも別府まで乗り、八幡浜までフェリーを使うと同期会に間に合わないので、半ば諦めかけていたところ、防予フェリーを発見し、さらに門司から柳井港まで各停で引き返せば、どんぴしゃで松山に行けることがわかりました。みどりの窓口で区間を変更しようと思いましたが、一度購入した広島までのＢ開放下段の寝台券は、そのままにして車内で申し出たほうがよいと言われ、そのようにすることにしました。下手に、一旦開けてしまうと、すぐに予約が入るかもしれない・・とのことでした。
東京駅で、シウマイ弁当と飲み物を買って、乗り込んだＢ寝台は私には夢の空間です。並走する、通勤電車を横目に至福の時が流れてゆきます。ハイケンスのセレナーデと、長い長い到着時刻の案内に酔いしれ、減光まで対面の方と旅の話をすれば、これこそ夜汽車の旅の醍醐味です。
清潔なリネンに温かい空調。よくビジネスホテルと比較する方がいらっしゃいますが、１００キロで走るブルトレと設備や居住性を比べても仕方の無い事です。
東京駅発車後の車内改札で、特急券・寝台券は広島までだが、門司まで乗りたい旨を告げると、「料金は同じなので問題ないです。明日、下関まで乗務しますので、交代するときに伝えます。」とのお答えに安心していたのですが・・。広島到着２０分前にモーニングコール？？があり、起きることにしました。日が長い夏なら、岩国から瀬戸内海の絶景が味わえますが、今の時期は真っ暗で残念です。
下松から立席特急券で乗車可能ですが、見たところ・・いらっしゃいませんね。
徳山に着くと、待望の車内販売があるので、１号車に向かう方で賑わいます。人気の駅弁は「待ち伏せ」ないと買えないようです。１０号車には下関近くになって回って来ましたが、すでにホットコーヒーも売り切れでした。
これから、３月まで、多くの鉄道マニアで賑わうでしょう。ぜひ、マナーを守って大好きなブルトレを台無しにしないようにしたいものです。