１．きっかけ
以前、青春１８きっぷで一緒に旅行した職場の同僚に、今度は寝台列車に乗らないかと提案していたところ、その話を聞きつけて、「寝台列車には乗った事がないので、乗ってみたい。」という人が他にも出てきて、結局、総勢４名で旅行する事になりました。
列車の選定にあたっては、初めて乗る人達に良い思いをしてもらいたいのと、我々は関西在住の為、発車（到着）時刻を考えると、必然的にトワイライトエクスプレスに決まりました。
したがって、北海道に行くのが目的ではなく、トワイライトに乗りたいから北海道に行ったという事になります（笑）。
２．きっぷの手配
行くと決まったからには、何とか切符の取りやすそうな日程でと考え、乗車日は１月の平日、上り（札幌発）に決めました。私は５年ほど前に一度、ロイヤルに乗車して大変良かったので、今回も駄目で元々と思ってＡ寝台を狙う事にしました。
発売日の１０時打ちには、いつもお願いしている旅行会社１社と、自分で窓口に申し込む２本立てで臨みました。結果は、窓口でロイヤル１部屋確保。旅行会社はツイン２部屋確保でした。出来れば、みんなでＡ寝台が良かったですが、行けるだけでも良いかとその時は思いました。ところが・・、その日の夜、再度、窓口に寄って空席を聞いたところ、なんとスイート（２号車）が取れました。これで、全員Ａ寝台確定でホッとしました。結局、１０日後にロイヤルもう１部屋が取れましたので、４人でスイート１室、ロイヤル２室という贅沢な配置となりました。
３.冬の天気にヤキモキ
出発の数日前に、トワイライトが強風で運休のニュースがあり、冬は運休が珍しくないという事を再認識させられました。以後、出発までは、天気予報ばかり気にしていましたが、我々の出発日は天候が荒れる事もなく、行きの飛行機は無事に飛びました。今回の参加者が関西一円に住んでいる都合上、無駄の象徴である関西３空港（伊丹、関西、神戸）を駆使して新千歳で現地集合です。小樽で寿司、札幌でジンギスカンにラーメンと美味しいものを食べて、翌日はいよいよトワイライト乗車です。
当日朝、携帯サイトで下りトワイライトに遅れ発生の情報があり、一瞬不安がよぎりましたが、昼ごろに札幌駅で確認すると、下りは９０分遅れで到着したが、上りは定刻の発車を予定しているとの事で一安心。そこから、おみやげやビール、おつまみの調達に動きました。
４．いよいよ乗車
改札口の駅員さんに入線時刻を尋ね、入線前にホームに上がります。暫くしてトワイライト入線の案内放送があり、期待が高まります。そして、ついにトワイライトエクスプレスが目の前にやってきました。青いＤＤ５１は何度見ても新鮮で、重連を見ると力強さを感じます。一緒にいったメンバーもしきりに写真撮影。また、豪華な車内を外から見て、驚きの声をあげています。その後、車内に乗り込みましたが、みんなそれぞれの個室に満足してくれているようで安心しました。私はスイートを使わせてもらいましたが、やはり２名でこの広さと設備はとても豪華だと思いました。
ほどなくして列車は定刻に札幌を発車し、ウェルカムドリンクサービスと検札の後、他のメンバーの様子を見に行くと、ワインを片手に外を眺めているもの、コーヒーを飲みながらタバコを燻らせるものなど、みんな思い思いに過ごしていました（次に見に行くと、この両名は寝ていましたが・・）。
我々の個室は２号車２、３、４番と横並びでしたが、北海道最後の停車駅である洞爺を発車しても、１、５番には乗客の姿はありませんでした。車掌さんから、本日は乗客が少ないとは聞いていましたが、まさか１両貸切状態とは・・。馬鹿騒ぎをするつもりはありませんが、このお蔭で今回はスイートを溜り部屋にして、深夜まで気兼ねなくカードゲームや会話をして過ごせました。
５．あっという間に
夜が明け、モーニングコーヒーや食堂車での朝食を楽しんでいる間も、列車は走り続けます。乗る前は約２３時間もあると思いましたが、乗ってしまえばあっという間に時間が過ぎるから不思議です。そしていよいよ大阪の街が見えてきました。見慣れた景色ですが、トワイライトで「いい日旅立ち」を聞きながらだとじっくり眺めてしまいました。もっと乗っていたいと思いながら大阪駅のホームに降り立つと、一気に日常に引き戻された気がしました。
今回参加したメンバーはトワイライトエクスプレスの旅を気に入ってくれたようで、また乗りたいと言っていました。私も何度でも乗りたいのでチャンスがあればまた企画したいと思います。お金と休暇の都合で何時になるかはわかりませんが・・。
長文失礼いたしました。拙い文章ですが読んでくださってありがとうございました。