米子在住ですが、横浜出張の帰りに利用しました。普段の出張形態は行きは飛行機、帰りはサンライズ出雲という出張パターンが多いのですが、今回は出張の翌日が休日となったため、上野から金沢経由で米子に帰る行程を組みました。
実は当初横浜から廃止間近の富士号に乗り、下関経由で帰る行程を組んでいました。切符も予約済みでしたが廃止間近の寝台列車に乗っても本来の旅情が味わえないのではないかと思い始め、ならば今のうちに未乗車の別の寝台列車に乗車しておこうと乗変をお願いし、北陸号のＡ寝台個室シングルデラックスに乗車することを決定しました。
当日乗車してみると、夜23時台の発車にも関わらず利用客が多い印象を受けました。車内を歩いてみると年齢層も幅広く、年配の方よりもむしろ若い方、中年方の利用が多いことに気がつきました（男女問わず）。また、昨年乗車したはやぶさ号で見かけたカメラやビデオを持った鉄道ファンらしき方はほとんど見かけることはありませんでした。
発車前に部屋へ戻ると、隣りの女性のお客さんが外から部屋の鍵はどうすればかかるかと聞いてこられました。検札の際に車掌さんからカードがもらえるはずだと説明して部屋に入りましたが、私の部屋には検札がなく金沢到着までカードなしで過ごすことになりました（部屋の外に出るのはトイレくらいでしたので特に支障なし）。
発車後、ビールを飲んで出雲号以来のＡ個室寝台を堪能していましたが時計は既に0時半。翌朝金沢到着も6時台と早いので就寝することにしました。半年振りの寝台列車でしたが、やはり客車は電車や気動車と比べると静かで快適、おはよう放送までぐっすり眠ることができました。
起床後、車窓を楽しみたかったのですが2月の5時台は夜明け前、終点の金沢も薄暗いままでの到着となりました。今回唯一の不満（？）は北陸号は上野〜金沢間運行のため、乗車時間がとても短いということです。普段サンライズ出雲で6時台起床、9時過ぎ下車に慣れているため、乗車したらすぐ就寝、目覚めたら車窓を楽しむ間もなく下車というのはとても残念な気がしました。ただし、地元利用者から見れば最終の飛行機より遅く出発して始発の飛行機よりも早く到着するため、ビジネス、行楽共に非常に便利な列車ではないかと感じました。
金沢下車後、富山まで後戻りし高山本線を走るキハ58型ディーゼルカーに乗車、富山より大阪行きの特急サンダーバード、新幹線、やくもと乗り継ぎ19時過ぎに米子へ帰りました。乗りっぱなしの1日となりましたが、あらためて客車の静かさ、乗り心地のよさを比較体感できた乗車となりました。
補足ですが、富山駅ホームで食べた「立山そば」がおいしかったことを付け加えさせていただきます。