春休み中の週末を利用して、小学生の息子２人と一緒にあけぼの号に乗車しました。急に決めた旅行だったのでチケット発売日から３日経過した３月６日に駅の窓口にシングルデラックスを取りに行ったのですが、あと２部屋空室が残っいて、しかも一つは進行方向向きでした。ラッキーでした。
乗車日は、まず大宮の鉄道博物館で終日遊び、そのあと高崎線で上野に移動、上野駅１３番線で北斗星を見送り、夕食はホーム近くのラーメン屋さんに入りました。１９時過ぎという時間帯ということもあり、店は常時２〜３組のお客さんが待っている状態で私たちも１０分ほど待ってサラリーマンの人と相席になりましたが、サービスもよく味もよく値段も安くてよかったです。
さて２０時５０分頃あけぼのが入線してきたので、さっそく乗り込みました。これまでのシングルデラックス体験ははやぶさだけだったのですが、はやぶさより断然広く、小学生の子どもと３人で乗車しても圧迫感は全く感じませんでした。
ただ、私たちはずっと補助ベッドを使用する状態にしており、そのためはしごも常時かけていたのですが、そのはしごが入り口ドアの開閉に邪魔になりました。誰かがトイレに行く度にはしごをベッド中央付近にずらさないといけないのが面倒といえば面倒でした。
大宮、高崎と確認したのですが、一日鉄博で遊んだ疲れもあり、いつの間にか寝てしまいました。
翌朝は鉄橋を渡る音で目が覚めました。大きな川で、多分最上川だと思います。６時半頃？「みなさまおはようございます。あと２０分ほどで秋田駅到着です」と本日最初の車内放送が入りました。定刻通りに運行している事や秋田駅から車内販売が乗車する事等案内があったのですが、秋田駅到着５分前くらいに「失礼しました。秋田駅からは車内販売は乗車いたしません」との訂正放送が入りました。続いて、「秋田駅ホームで駅弁を販売いたします。３号車？付近にて販売します。お買い求めのお客様は停車時間にご注意ください」と放送されました。車内販売をあてにしていた方は急に「ない」と言われてさぞ慌てられただろうと思います。
あけぼのの車内販売については、以前に、秋田駅から乗ってくるけど１号車から販売するのでシングルデラックス（７号車）だとほしい弁当が売り切れていることがあるという話を聞いたことがあったので、朝食については別途手配し、車中の飲み物やおやつは上野駅で買いためていました。なので、秋田から乗ってこなくても困ることはなかったのですが温かいコーヒーを楽しみにしていたので、それは残念でした。
ただ、昨夜の上野駅発車後の放送でも「秋田駅から車内販売が乗車」と案内されていましたし、当日朝の放送でも「秋田駅から車内販売が乗車します」と一度は放送があったので、そのつもりでいた人は、急に「やっぱり乗ってこない」と言われ、驚かれただろうと思います。私ももし車販でお弁当を調達するつもりだったとしたら、５分前に「ホームに買いに行って」と言われたところで、パジャマ姿で髪もボサボサ、とても部屋から出られる格好ではなかったので、相当慌てたと思います。今後あけぼのに乗車予定のある方は、「車販がない場合もある」と想定しておいてください。
朝食はあらかじめ花善さんに予約して、大館駅で「鶏めし」を受け取りました。私が乗車している７号車の扉のところで待っていてくださり、とても愛想のよい方で、こちらも朝から爽やかな気分になれました。味も「鶏めしの東の横綱」と言われるだけあり、お世辞抜きでおいしかったです！
朝食後、子どもと一緒に車内探検をしました。ソロはほとんど扉がしまっていたので中を見ることはできませんでしたが、２人ほど扉を開けて座っている人がいました。私はソロには乗ったことがないのですが、チラッと見た限り、相当せまかったです。扉を開けて乗っている人は、あの狭さに耐えられなくてわざと扉を開けっぱなしにして座っているのではないかと想像してしまいました。
開放Ｂ寝台は思っていたよりもベッドの幅が広くて驚きました。あけぼのに限らず開放Ｂ寝台はまだ利用したことがないのですが、Ｂ寝台のベッド幅がこんなに広いとは驚きです。４人のグループならソロ４つよりもこちらの方がよっぽど開放的で過ごしやすそうです。
ビデオは見なかったのですが、ちょっとスイッチを入れたところ、一つは渥美清が、もう一つは浅田美代子と三国連太郎（ぽい人）が映っていました。なのでビデオプログラムは多分「寅さん」と「釣りバカ日誌」だと思います。
そんなこんなで、あっという間に終点の青森駅に到着です。到着時間は９時５６分なので、朝起きてからも十分寝台列車の旅を堪能できました。また乗りたいと思わせてくれたあけぼの号でした。