先日、初めて寝台特急日本海に乗り、大阪から青森まで旅してきました。
乗車のきっかけか、主人が最近鉄道に興味を持ちだしてある日、突然「日本海に乗ろう」と言ってきたからです。乗車券は主人が買ってきましたが初めてでしたので、駅員さんにいろいろ教えていただきＢ寝台を手に入れました。
大阪のホームで日本海を待っていると、ちょっぴり派手なおばちゃんたちの団体が「４号車はどこ？」と探していたり、おしゃれな手袋をして手帳を取り出し何かを書いている婦人などいろんな人が、それぞれの思いで待っていました。
いよいよ日本海がやってきて、発車ギリギリまで写真を撮っている主人をヒヤヒヤしながら見ていました。車内は寝巻やスリッパ、ハンガーまであってびっくりしました。思っていたより凄く快適。景色を見ながらキヨスクで買ったお弁当を食べてこれから始まる旅にワクワク。主人は窓にへばりつき撮影していました。（鉄ちゃんにはたまらないでしょう）この日のために買った西村京太郎の本「寝台特急日本海殺人事件」を読み始めましたが景色が気になりすぐやめました。
のどかな景色も日が暮れて車内も明かりが消されました。ベッドに入り少し眠ろうかなと思いきや、けっこう揺れるのですぐには眠れませんでした。そっとカーテンを開けて主人を見ると・・・まだ窓にへばりついていました。
ウトウトしながらも夢をみたのでいつのまにか寝ていたようで夜が明け始めていました。昨夜、近くに乗車した女の人が車掌さんに「４：５４に羽後本庄で降りるので声をかけて下さい」とお願いしていたのを思い出しました。あの人はちゃんと起きたかな？と思っていたら主人が「車掌さんが起こしてたよ」と相変わらず窓にへばりつきながら言っていました。
もうすぐ終点の青森。その前にせっかく乗車したからとハシからハシまで車内を歩いてまわりました。次回はＡ寝台に乗ってみたい・・・。
そして到着。青森駅に着くとすぐ私の頭の中では「津軽海峡冬景色」がまわり始めました。日本海号に別れを告げて余韻にひたる間もなく駅前からバスに乗って十和田湖へ向かいました。約３時間で着きましたがあいにくの雨。ちょっぴり残念でしたが、ふと入ったお店でいただいたアップルパイの味は忘れられません。
青森、また日本海に乗って訪れたいです。誘ってくれた主人と日本海号に感謝しています。