この4月から四国に住み始めた私にとって，最も身近な夜行寝台列車は，「サンライズ瀬戸」であり，利用する機会をうかがっていました．
今回，名古屋で所用があったので，帰りに利用してみようと思い，わざわざ東京まで新幹線で移動して，乗車することにしました．せっかくなのでシングルデラックスを利用しました．切符は乗車の10日ほど前の購入でしたが，6月の土曜日発という条件のせいか，空席がありました．あるいはたまたま直前にキャンセルが出たのかもしれません．
東京駅には写真を撮る人たちが多くいましたが，鉄道ファンの姿は少なく，多くは携帯のカメラで乗車記念写真を撮るといった雰囲気です．多くの乗客にとっては，滅多に乗車機会のない列車なのでしょうか．私も一通り列車の写真を撮った後，寝台に入ります．食事やシャワーなど，用事が済んだら，車内の照明を消して，車窓からの眺めを堪能します．夜の車窓もなかなか乙なものですが，これは個室寝台以外ではなかなかできないことです．
夜2時20分ごろ，名古屋に運転停車し，3分ほどで発車したことを見届けてから就寝．次に目覚めたのは上郡に停車中で，もう夜が明けていました．本当は須磨あたりの海を車内から眺めるのを楽しみにしていたのですが...最後の楽しみは，瀬戸大橋からの眺めでしょう．個室寝台から眺める瀬戸内海もまた絶景であり，あれこれと楽しんでいるうちに終点の高松に到着．
もう少し寝台列車の旅を楽しんでいたいという気持ちを振り切るように，列車を降りて，乗換列車に向かいました。