先日、寝台列車"あけぼの"を利用して、上野から青森へ旅行しました。今年の５月に日本海に乗り９月のシルバーウィークに"あけぼの"と、二度目の寝台の旅です。
きっかけは、軽い？鉄っちゃんの主人が、もう一度、寝台に乗りたいと言い出した事です。きっと５月の旅が素晴らしかったのでしょう。帰ったと思ったら、すぐに次の計画を立てているようでした。
乗車券は、主人が発売日に購入しましたが、連休だったので人気のため、上野から羽後本荘までのＢ寝台しか取れませんでした。出発の日まで、何度も、みどりの窓口に行き青森までのキャンセルをたずねましたが、満席との返事ばかりでした。出発の５日前、いつものようにキャンセルをたずねると奇跡的にキャンセルがありました。しかし、同じ車輌でも席が少し離れているとの事。青森まで乗車できるのならそれでもいいと思い、決めました。駅員さんが、とても親切な方で「ゴロンとシート」で調べてくれたり、羽後本荘までのチケットで青森まで行けないか機械に通してチャレンジしてくれました。まるで、自分の事のように一生懸命していただき、とても嬉しかったです。
そして、いよいよ出発。上野駅が２１時１５分発ですが早めに、あけぼのはホームに姿を現していました。その姿を、カメラにおさめようと、かなりたくさんの人が集まっていて、私もついついテンションが上がって写真を撮っていたので、発車ギリギリの乗車でした。
いざ乗りこんで、自分の席を確認すると、まわりは、若くてかわいい女の子３人組でホッとしました。主人の席は少し離れていましたが、まわりは、すでに皆カーテンをひいていたのでひとりで、ぽつんと座っていました。
私は女の子３人組と楽しく過ごしたいと思い、上段のベッドでしたが、下におりて、彼女たちに「よろしくお願いします！」と、あいさつしました。
３人組は、少し間があって、カタコトな「よろしくお願いします」を返してくれました。そうです。３人は、アジア系の人たちで言葉が全く分かりませんでした・・・。
その後、私は上段のベッドに戻り、カーテンを開ける事は、ありませんでした。車中では、景色を見る事もなく、読書をして過ごしました。
朝方、ウトウトしていると主人の私を呼ぶ声が・・・。なんでも途中で下車した人がいるので、席が開いているので二人で乗れるとの事。急いで荷物をまとめて、移動しました。ずっと、大人しくしていたので、やっとここから寝台の旅が始まる気がしました。
早朝に秋田駅に着いた時に、ホームでお弁当が売っていたので主人が降りて、買ってきてくれました。お天気もよくて、窓を眺めながら食べるお弁当は最高でした。
そして、いよいよ青森駅に到着しました。約１２時間の旅、とても早かった気がします。
青森駅には、「かもしか」「北斗」「つがる」等魅力的な列車が来るので、すぐに改札を出ずにお昼すぎまでホームで写真を撮る主人に少し、あきれた私でした。さらに、夕方には「日本海」がくるので撮りたいと言い出したので再び入場券でホームに戻りました。かなりたくさんの鉄っちゃんたちがいて、話かけるとみんないろいろと詳しい人ばかり。その中の一人に私は「鉄子ですか？」ときかれ、思わず首を横にふりました。
ほどなくして、ホテルに戻ろうと改札に向かっていたらあわてた様子の６０代くらいの男性に札幌に行くには、どれに乗れば一番早いですか？ときかれました。どうも、札幌行きの列車が発車したばかりのようでした。
話をきくと、お母様が札幌の病院に入院していて危篤状態との事。知らせをきいて、大宮から急いで青森まで来たとの事でした。私たちも、どれに乗れば一番早いか分からず一緒にみどりの窓口まで行きました。結局、最終の列車に乗るしかないとの事。あと４時間近くもありました。そこで、その方とはお別れしましたが、列車を待つ時間、とてもとても長く感じることだろうなと思いながら、お母様と会えるといいなと祈りました。
今回、青森では、駅での時間が印象深く、思い出に残りました。そしてもうひとつ、ほたてのソフトを、食べたんですが、ちょっぴり塩味がきいていて、凄く美味しかったです。これはヒットでした。今までの人生の中で美味しかったもののベスト３に入るかもしれません。また、あけぼのに乗ってあの、ほたてソフトを食べに行きたいです。ちなみに青森市内のアスパムで食べました。
今回も寝台列車でいい旅ができました。きっともう主人は次の計画をひそかに立てている事だと思います。今回は初めから一緒の席に乗れればいいです。