久しぶりの北斗星である。一往復に減便されてからまだ、乗車してなかったので2年はご無沙汰だった。
ぶらっと一人旅に出たくなりみどりの窓口によってみたロイヤルが希望だったがすでに満席でソロは9号車が出来きた。せっかくなら北海道車に乗りたくて5号車を希望してみるともう1号室と2号室しかなく（あたりまえだが）2号室にしてもらった。その後毎日のようにロイヤルのキャンセルを狙ったがいずれも不発だった。
雨の中上野駅の13番ホームへ急ぐとアナウンスがわめいている。まさか運休！かと思い耳を傾けると3号車のデュエットが車両不都合の為ただのオハネに交換になっているので、該当の寝台券を持っている方はホーム係員まで知らせてくれとの事。聞けば、ソロ×2やツインデラックスにアップグレードになった方もいてこの方々にはラッキーだったかも。
18時46分1列車接近の業務放送が流れ入線となる。ちょうど5号車に乗務の車掌がホームで待っている。見ていると到着した列車の5号車の車端の外側のコックでまず5号車のドアを手動で開けて中に入り乗務員室に入りキーで全車両のドアを開けるようだがこの車端のコックが全然緩まないようでしかたなく5号車中央部分の下にある別のコックまで走りホームに這いつくばってやっと5号車のドアが開いた。車掌はまた走ってきてようやく中へ入り乗務員室へたどりつきめでたくドアが開いたが目の前のドアだけは手動になってしまったので半開きの状態車掌がこれまた手動で全開となりようやく車内へ歩を進めることが出来た。
19：03定刻に雨脚が増した上野を跡にする。いつもならスピードが乗る井堀からノロノロ運転になりそのまま赤羽通過、荒川越えからやっとスピードが増す。大宮は2分遅れの到着。その後は問題なく久喜で653Mを、小山で651Mをパスして進む。
車内ではグランシャリオでのディナーの放送が流れ、車内販売がいったりきたりしている。今回はパブタイム利用なので、西那須野通過の21：00に7号車へ向かう一往復になってから特に下りのパブタイムは混むとのことなので並ぶことにした。前は調理室側に並ばされたが、今回はロビー室で待つように指示される。すでに3人の方が待っている。待つこと20分位、新白河通過前にパブタイムが始まった。席はあっという間にすべて埋まった。ビールにソーセージとピザを注文し流れ行く夜景を楽しむ。さらに日本酒を追加しラストオーダーの福島発車後まで居座った。一部の席は2回転したようで30名以上パブタイムを楽しんだようだ。
部屋に戻ると列車は越河越えのカーブ続きで2号室は車端なので揺れるし、フランジのこする音は半端じゃない。仙台に停まり、一ノ関の運転停車したころで、就寝することにした。翌朝は3時50分にアラームをセット。こんな時間の起床には訳がある。今日は函館以降の時間が20分〜35分変更になり遅れている、札幌着も通常より25分遅れて11時40分だ。青函トンネルの工事の影響かと思っていたが、実際は青森信号所での信号機の付け替え作業があるとのことそのための時刻変更だ。通常は青森信号所4：10着4：20発で蟹田が4：45着ですぐの発車が前述の影響で普段は停まらない浅虫温泉で停まり工事終了を待つ事に、この浅虫温泉着が3：58だ。ここで30分ほど停車。青森信号所で機関車と付け替えで9分とまり、蟹田へ到着。いつもなら乗務員交代ですぐ発車となるが、今日はしばし停車。今日はここで上りはまなすと交換となる。5：16分発。青函トンネルには5：41に入り、6：18にでた。
いつもなら、おはよう放送が始まっている時間だが、今日は木古内を通過の6：30となった。右手に津軽海峡と迫りくる函館山を見ながら進み五稜郭でスーパー白鳥と行き違い1分遅れで函館着。通常なら8分停車で機関車交換だが、今日はもう5分しかない。カメラを持った方々が猛ダッシュでホームを行き交う。以前ならグランシャリオで10食限定の和定食でも食べながら北海道の景色を堪能したのだが、おかずが鮭の焼き方以外共通になってしまってからは食堂車に足を向ける気が失せた。最後にその限定和定食を食べたのは下りの北斗星ニセコスキー号で山線の雄大な景色の中いただいたのが忘れられない。今からもう7年も前のことである。今日はその代わりに車販からホットコーヒーを買い求め、上野で発車前に仕入れた弁当で済ます。
駒ケ岳の眺めながらである。森からは噴火湾沿いに走る。天気も良く室蘭がはっきりと見える。いつもならスーパー北斗通過待ちで9分停まる落部も函館ですでにスーパー北斗が先発してしまっており、今日は本線を堂々と通過。長万部には2分早着した。かにめしを買ってもよかったが、もう今は立ち売りの姿はどこにもなくさみしい思いをした。グランシャリオも通常なら10時閉店だが、今日は10：40まで営業していた。超秘境駅小幌をあっと言う間に過ぎて昭和新山も伊達紋別到着前にくっきり見えた。この後単線区間で交換列車の遅れから、南千歳には3分遅れ。隣にはこの後を走る快速エアポートがもう待ってる。新札幌をすぎて最後のハイケンスが流れ楽しかった一夜が終りを告げる。札幌には1分半遅れで到着。ホームに降りたところで続いてさっきのエアポートが到着した。これからどこに行こうか。小樽の三角市場で昼食か。札幌ならラーメンもいいな。そんな楽しみは尽きることはない。