先日乗ってまいりました北斗星号の乗車記を投稿させていただきます。
（平成21年12月中旬寝台特急北斗星号上野→森B寝台ソロ）
寝台特急北斗星...実は、多分乗ることはないだろうな、と思っていた列車です。私の住所からは、わざわざ新幹線なりで東京に出る必要があり、そのための時間も経費もやや無駄、という感じがあったことに加え、休みが自由に取れる訳でなし、絶対的な寝台列車ファンて程でもなかったし。（過去の北海道旅行では飛行機やフェリーや日本海などを使用しました。）どちらかと言うと、乗るなら乗換えの近いトワイライトかと思っとりました。
今回、別の予定のため休みを取ったのですが、その予定が早々と中止となり、折からの夜行列車廃止の波や、同僚の乗車記などを聞いていたこともあって、それでは、と北斗星を含めた旅を思い立った、という次第です。
思い立ったのはいいが、何よりも、チケット取れるのかな、と。一月前の昼休みに会社近くの旅行代理店へ走りました。最後の1席だったというソロを運良く手配できました。取れたのはJR北海道持ちの５号車でまずまず中央寄りの部屋。旅行会社が良い席を優先的に押さえると聞く中、思わぬラッキーか。同時期に復路のA○Aの特割便なども手配しました。
さて、北斗星を満喫するなら札幌まで乗車したいところですが、とある事情より今回の目的地には函館を外せなかった事、でも車内で朝食は取りたかった事より、次停車駅の森で下車としました。今回は高額なディナーはおろかパブタイムも利用予定なし。（駅弁でも食おうかとも思ったが、結局夕食は乗車前に済ませる）
そんな感じで、当日まで変な予定とか入るなよーと思いつつ無事に休暇取得です。しかし、当日は日本海側に大寒波が押し寄せ、トワイライトやあけぼのは運休．．太平洋側とは言え、北斗星は大丈夫か..と心配でしたが、定刻通りに発車。
発車後すぐさま「本日は満席で部屋の変更は不可」とアナウンス。盛況ですね。検札も早く、キーロック方法を車掌に教わりました（笑）少なくともシャワーで一度は部屋を空けるので必須です。検札後、食堂車でシャワーを予約。時間まで落ち着いてロビーカーで寛ぎたいところでしたが、出張サラリーマンと思しき方々が宴会場として占拠。ちょっと残念だったが仕方ない。ま、隣の車両だしシャワーまでは部屋で待つ。
車販は結構早い段階で来ました。菓子などは事前に買っており、熱いウーロン茶だけ購入します（ややセコめ）シャワーは20:30ぐらいだったか。結構余裕があるもので持ち時間30分を大幅に余して出ました。怖いもの見たさもあったが、警報音が出るという水量残り1分以上を残して出ます。なお、警報音は着替え中に隣のシャワー室から聞こえてきて経験できました(笑)シャワー室と同じ車両であるロビーカーのおっさん達が去る気配は全くなかった。チェック程度にちょっと映画を見たかったのでちと残念。
部屋に戻って車窓を見ていると、郡山のあたりから雪景色に。幾分かは遅れるのではないかな、と、このときは思いました。ワンセグでニュースなどチェックしながら、割と早めに寝る。明日は朝食もあるから早めに起きたいのもあったし、少々疲れも。
目覚めると、そこは北海道。雪景色の中、江差線の海岸線をひた走っております。意外にも遅れは5分程とほどんどないようです。6:30の朝食に向け、食堂車前で並ぶ。これも意外だったのですが、朝食をとる人は全部で５人ほど。かなり混むと聞いてわざわざ並んだのに(笑)。シーズンで違うのか。その中で同じ目的の方と同席させていただき朝食をとりました。聞けば、北斗星は6回目（ぐらい）のベテラン？とか。うらやましい。
ほぼ定刻、森駅で下車。何年か振りの北の大地を踏みます。架線のないプラットフォームと雪景色のコントラストは私にとっては新鮮に感じられます。ビデオカメラで去り行く北斗星を撮影です。客車の静かな走行音と緩やか(すぎる？)加速も私にはかなり新鮮でした。まさに、非日常の世界（大袈裟か）
ちなみに今回北海道にいたのは2日半ぐらいのものですが、待ち合わせで何故か北斗星やトワイライトと5回ほど遭遇しその都度ビデオ撮影というわけで、図らずしも北斗星尽くしの旅と相成ったのでした。
長文失礼しましたが、これから北斗星に乗りたい、と思われる方の参考にちょっとでもなれば幸いです。