仕事の都合で、異動した山形県鶴岡市から、九州に帰省するのに、鶴岡→新大阪間を、寝台特急「日本海」、帰りは、新大阪→新潟間を寝台急行「きたぐにを使用しました。
私自身、寝台特急に最後に乗ったのは、学生の時、熊本→東京間で「なは」に乗ったのが最後で、それより前には「はやぶさ」、「みずほ」などに乗った経験があります。
鶴岡勤務となって、住んでいるマンションのすぐ近くを「日本海」が通っているのを発見し、どうしても乗ってみたいと思い始め、やっと念願の「日本海」並びに「きたぐに」に乗車することが出来ました。わざわざ九州まで、寝台特急を使用したい(大阪より西は新幹線利用ですが)と思ったのはもう一つ大きな理由があって・・・、年末飛行機で往復すると、家族4人で40万程度の費用が必要となります。これに対し、JRで帰省すると、未就学児は無料になったり、小学生でも寝台料金以外は半額(飛行機でも半額だが、全く割引の無い定価の半額なので、実質7割程度かかる)になり、JR利用だと15万円程度で一家で往復出来る事が判明したので・・。これだけ、長距離(1400km以上)になると、新幹線の特急料金の割引とかも金額的に大きくなるため、これだけの差が出てしまいます。結果として、家族の戻りは、子供を連れて、「きたぐに」では出発が夜遅いことから、飛行機になりましたが・・・。
まずは、「日本海」大阪行乗車の前編です。12/26に日付が変わる頃、タクシーで鶴岡駅に移動。(いや、歩いて行ける距離なのですが、子供が爆睡していたらと、予約していました。)23時半で閉められる待合室を、期待せずに覗くと・・・結構大勢のお客さんが・・。見送りの人も多かったようですが、15人程度は乗車されたのではないでしょうか？お客さんが多かったので開けてくれていたようです。暖房も効いていて、快適でした。幸い、12月中旬に降った大雪も、大方溶けており、風も穏やかでしたので、定刻通りに「日本海」は到着しました。(スマートフォンに、JR東日本や西日本の運行状況のURLを入れておいて、行きも帰りもチェックしていました。この季節の日本海側は、やはり天候が心配ですし・・・。)この、非常に懐かしい感じがたまらないですね。
子供のベッドメーキングも終えて、自分の寝床に着き、外を眺めてみますが、当たり前ですが真っ暗です。事前に購入していた日本酒の紙パックを二つほど飲み干して横になったら、あっと言う間に寝てしまいました。
次に目覚めたのは、4時半位でしょうか？言葉遣いから列車の中で知り合ったと思われる20歳前後の男女が、通路で喋っている声で目が覚めました。トイレにも行きたくなったので、ベッドから出たら、デッキの方に移動していましたが、帰ってきたら、デッキ近くでガンガン喋ってる状態でした。「うるせぇなぁ」と思いつつ、注意した方がいいかな？と考えていたら、隣のボックスにいたうちの嫁が突然がさっとカーテンを開けて、「子供が起きるので、静かにしてもらえませんか！！」って言ったので静かになりました(爆)
その後、再び爆睡して、次に目覚めたら福井を過ぎていました。上の段や隣のお客さんは既に降りてました。嫁に前もって、駅弁買っておいてねと伝えておいたところ、私向けに「かにめし」と、上の子(小2)用に「かに寿司」、下の子用にはサンドイッチを購入済みで、そちらの席で朝ごはんを食べることにしました。(こちらも上のお客さんは、福井辺りで降りたらしです。)
本当は、「ますの寿司」を・・と思っていたのですが、「かにめし」旨かったです。後でネットで調べたら、駅弁の上位10位には必ず入る、人気の駅弁とか。正直言って、器を開けた時には、「カニだけかよ」と思ったのは事実ですが、食べてみたら、価格分の価値は十分あると感じました。人気の駅弁になるのは頷けます。一見小さな器に入っていますが、ぎっしりとご飯が入っていますので、大飯ぐらいの私でも充分満足。お米の量としては、１合近く入ってると思われます。お米を、かにみそやカニの内蔵など入れて炊いたご飯らしく、カニの味を堪能出来ますので、大阪行きの日本海に乗車する事があったら、自信を持っておすすめします。(価格は1000円強と安くは無いですが、)
あと、余談ですが、若干飲みすぎた(乗車する前も家で飲んでいた)ため、起きてから喉が乾いてしょうがなかったのですが、冷水機があってガンガン冷たい水を飲めたので良かったです。あの、紙コップが懐かしい。昔は新幹線にも付いてましたよね。ある意味エコな紙コップです。
新大阪に着いてからは、駅弁買って、「のぞみ」に乗り込み、弁当食べて、ボーッとしていたら博多に着きました。「のぞみ」は、10年ほど乗ってないのですが(最後に乗ったのは300系)今のN700系はある意味遮音とか凄いですね。定刻通りに博多に到着したのですが、減速運転しているのでは？と思う位でした。
15時過ぎに、自宅のすぐ近くの駅に予定通り到着することが出来、のんびり正月を過ごす事が出来ました。
以下は後半に続きます。