１月３０日にお台場で講演会があったため、それに合わせて東京・鎌倉観光を計画しました。その際、首都圏往復フリー切符を使い上り下りの往復とも寝台特急北陸号を利用しました。
私自身の北陸号の利用は割と多く、年に５回程度は利用します。東京へ行く回数が年に５〜６回ですからかなりの確率で北陸号を利用してきました。北陸号は使い勝手が良く、上野着が６時１９分と、始発は既に動いている時間帯でありますし、上野から千葉・横浜等が目的地であればちょうど良い時間に到着できるからです。また、能登号と比べてもやはり寝台で足を延ばしてゆっくり寝られることや、早めに予約させすれば個室を確保できプライベートな一夜を過ごせる他、シャワーを浴びてぐっすり就寝できるメリットがあります。これらのことから、今回も往復北陸号で向かうことにしました。
１月２８日、今夜の北陸号はＢ寝台のソロが取れました。北陸号は毎回乗車率が高く、ソロも取れないときが多くあります。今回は、出発前に富山駅前のシネマ食堂街の居酒屋で熱燗を頼み、ほろ酔いになってから乗ったのでシャワー券は頼まずそのまま寝ることにしました。
木曜日にもかかわらず、やはり結構ビジネスマンが乗っておられて乗車率も高くソロは満室でした。そのせいもあってか、いつもは検札に来る車掌がなかなか来ません。結局、睡魔が襲ってきたので鍵を掛けて寝てしまいました。長岡の機関車付け替えの際に振動で一瞬目が覚めましたが、すぐに夢の中。結局おはよう放送のかかる１０分前までぐっすりと就寝することができました。北陸号は乗車時間が短いので、下手に車窓など見ていると寝不足になります。
大宮でぱらぱらと人が降り、終点の上野に定刻通り到着。上野駅のホームには鉄道ファンが多数詰めかけていてビックリしました。
私にとっては、何故廃止されてしまうのか疑問でなりません。確かに車両の老朽化が一つの理由としてあげられます。北陸を１往復運行することは２編成＋予備編成を常時必要になります。それが、結構な負担になることは私のような素人でも分かります。しかし、北陸号は北陸の住人にとって乗り換え無しで東京に行ける非常に便利な乗り物です。そして、乗車率も結構高いはずです。沿線住民に何の通告もなくいきなり「３月のダイヤ改正で臨時列車扱いとなります。」と言われても納得できるものではありません。
北陸新幹線の開業まではどうしても走って欲しかった。それだけ私は北陸号を必要としているしそう思っている人たちはたくさん居ると思います。このまま、何の反対運動も起きずにダイヤ改正以後臨時列車→廃止になってしまうのは本当に勿体ないと持っています。