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2011年に乗車したSL人吉号を紹介します。球磨川に寄り添う肥薩線の旅をお楽しみ下さい。
SL人吉号は熊本と人吉の間を鹿児島線、肥薩線を経由して結ぶSL牽引の観光列車です。
牽引する蒸汽機関車の98654は大正11(1922)年製造、国内では最古参の現役蒸気機関車です。8620型蒸気機関車になります。通称は「ハチロク」で、のちの形式表記ではC型に相当する蒸気機関車です。大正時代に国産蒸気機関車として増備されました。この98654蒸気機関車は一時、不具合がみつかり運用から撤退したことがあります。この蒸気機関車は日立製作所製造で、当時の図面がみつかり奇蹟の復活をとげた貴重な機関車です。
客車は近郊型客車50系を改造して利用されています。なお、改装はJR九州ではお馴染みの工業デザイナー水戸岡鋭治氏が手がけた物が利用されています。
この列車は全車指定席の快速列車で利用するには、SLの指定席券と乗車する区間の乗車券が必要です。この列車は八代から人吉までの肥薩線区間で球磨川沿いを走ります。肥薩おれんじ鉄道をクロスして間もなく球磨川が見え始め、すぐに九州新幹線の高架下を抜けます。トンネルの間、川を見下ろす鉄橋を渡り、右に左に球磨川、駅を通り過ぎていきます。観光案内の放送もあります。また、車内には売店がありグッズなども販売されています。
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